よくある質問:米国留学に必要な条件について

学力(GPA)

アメリカの大学には日本的な入学選抜試験というものはなく、すべて書類審査で選考されます(出願については、STEP 5 出願手続きと合否の通知をご参照下さい)。 成績証明書(transcript)は、要求される出願書類のひとつです。大学学部課程に出願する際は高校以降、大学院に出願する際は高校卒業以降の全ての教育機関で発行された英文の成績証明書を提出します。

アメリカでは、5段階 成績評価/評語(A, B, C, D, F)に対し、4~0の評価点(Grade Point)を付与し、算出する評定平均値、GPA (Grade Point Average)が広く用いられています。一般的に大学学部課程ではGPA2.0 以上(アメリカの5段階評価で平均C以上)、大学院課程ではGPA3.0 以上(アメリカの5段階評価で平均B以上)であることが要求されます。GPA及び学力については、詳しくはSTEP 4 留学に必要な条件 1.学力をご参照下さい。

GPAすなわち過去の成績は、その方の学業的能力・実力(学業態度含む)を表すものであり、かつ本人の将来のAcademic Success(学業的成功)をうらなうものとされ、アメリカの大学・大学院に入学するための重要な要素のひとつで、合否の判定にも影響します。

しかし、アメリカの大学・大学院は、学業成績(GPA)だけでなく、各大学が要求する出願書類全てをもとに、出願者を全人的に審査して合否の判断を行います。したがって、成績が芳しくない場合でも、出願者の業績/実績を称える外部評価(推薦状、表彰、論文など)などがあれば、それを考慮してくれる場合もあります。

高校卒業資格の取得(高卒認定など)

アメリカの教育制度は基本的に日本と同様で、12年間の初等、中等教育(中学・ 高等学校)を修了した後に大学学部課程(Undergraduate)があります。従って、日本の高校を卒業、 ないしはそれと同等の資格があれば、アメリカの大学への留学は可能となります。

高校中退者が大学留学を希望する場合、18歳に達していればコミュニティカレッジ(公立2年制大学)に入学できることがあります。できない場合でも、日本での「高等学校卒業程度認定試験」に相当するGeneral Educational Development(GED)を受けて、合格すれば高校卒業と同等の資格を得ることができ、コミュニティカレッジのみならず、4年制大学へも進学が可能です。

高校卒業資格を持たない日本人がアメリカへの大学留学を志す場合、「高等学校卒業程度認定試験」(旧大学入学資格検定)に合格していれば、GED合格と同様に受け入れてくれる大学があります。この場合、合格の証明書を文部科学省に英文で発行してもらい、志望校に提出して審査を受けることになります。ただし、すべてのアメリカの大学で認められとは限りません、そのような資格で出願できるかどうかをあらかじめ志望校に問い合わせてみましょう。

また、アメリカのコミュニティカレッジによっては、高校卒業資格を取得できる” High School Completion Programs”(名称は学校により異なる)を提供している事があります。そのようなプログラムを提供するCommunity Collegeは、インターネットの検索エンジンで “high school completion program, community college”などのキーワードで検索が可能です。

奨学金制度

アメリカ留学が対象となる奨学金については、留学準備スケジュール STEP 4 留学に必要な条件 3.経済力 1)奨学金制度をご参照ください。

奨学金関連ウエブサイト

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国際バカロレア

International Baccalaureate (IB Diploma(国際バカロレア資格)は、国際的に認められている大学入学資格のひとつです。IB Diploma取得には、スイスに本部を置くInternational Baccalaureate Organization認定校において、IB Diploma Programmeを修了する必要があります。

アメリカの大学によっては、IB Diploma Programmeで取得した単位を大学の上級コースの受講許可を得たり、大学の単位として認められたりする大学もあります。

詳しくは、以下で紹介する参照サイトをご参照ください。

関連サイト

International Baccalaureate Organization
Diploma Programme
IB Recognition -左記サイトの左下にある検索機能で The IB in “United States” とし、検索をかけるとアメリカの大学でのIB Diploma資格の扱いについて調べることが可能です。

Guide for IB students applying to US institutions

文部科学省 国際バカロレアについて

参考図書

International Student Handbook, College Board
-書籍の後半部分にある”Lists and indexes”の中に、”Credit/placement for International Baccalaureate (IB)”あり。

Cambridge International AS& A Levels

Cambridge International AS & A Levelは世界2,200を超える大学に入学資格として認められています。世界160カ国に存在する、Cambridge Assessment International Educationが認める認定校(センター)で、カリキュラムを学習し試験を受験することによって得られる資格です。

米国では900を超える大学がCambridge International AS & A Levelの資格を認めています。大学によって、入学審査時のStandardised Test Scoresの代わりとして認めているほか、教科ごとに入学後の単位として認められるケースもあります。

米国には、Cambridge International AS & A Levelの一段階前のCambridge IGCSEを入学資格として認めている大学もあります。

Cambridge IGCSE、及びCambridge International AS & A Levelのカリキュラムによる教育を受けられ、受験できる認定校は日本国内にもあります。下記のリンクをご参照ください。

関連サイト

Cambridge Assessment International Education(日本語)
Cambridge IGCSE
Cambridge International AS and A Level 
Guidance for schools and students
Recognition and credit policy search
- 左記サイトの検索機能でLocation>United Statesを選択。米国の大学におけるケンブリッジの資格の扱いについて調べられる。
Find a Cambridge school – このページの検索機能で、世界のケンブリッジ国際認定校について調べられます。
日本国内のケンブリッジ国際認定校一覧